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~しなやかに したたかに~  乳がんとのお付き合い
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10回目
新年のリニアックは1月3日からスタートする。といっても通常の状態でないため、救急外来の合間に照射してもらうことになる。ムリに入れてもらったようで少々恐縮する。
 
今月から担当の研修医が替わり、夕方に新しい研修医が来られた。カワーではないの!「今度担当になりました大平です」と挨拶もきっちりだ。しかし「診察させて下さい」と、おもむろに聴診器を出して音を聴きお腹の触診を始めた。(まさか脂肪の厚さを測ったのではあるまい)まだスッキリしていない手術の傷跡には目もくれない。以前内科か?手つきが内科っぽいぞ。夜のミーティング(消灯後のおしゃべり)で、この推測が正しかったことがわかる。
 
13回目
週末が近づくにつれ、放射線のあとのダルさがヒドくなってくる。この日は夕刻まで頭が枕から離れなかった。夜になって、ふと見ると抜け毛でいっぱいだ。数えてみると20本以上!
このダルさも朝になれば楽になっているのが有難い。
 
17回目
この日、同じ病気でわたしの直前の予約時間の人の治療が終った。「ご卒業、おめでとうごさいます」と声をかける。私もあと2週間だ。
 
ダルさはだんだん酷くなる。お肌の状態が悪くなってきた。腋の下は赤黒いし、自慢?のデコルテラインも無残だ。
 
放射線は肌の窪んだ場所に強く当たるらしい。だから手術の傷跡などヒドイことになってきた。薬で症状を和らげることもできるが、最終的な仕上がりは何も塗らない方が良いとのこと、見た目が悪いだけで時折ムズ痒いぐらいだから、ガマンできないことはない。
 
18回目
ダルさとお肌の状態はかなり辛い。回診のときに田中先生は「あと何回?ガンバレ」と激励してくれる。も2/3は済んだんだ。
 
19回目
外出のときに胸の補正の必要がなくなて喜んでいたら、回診で「腫れている」と言われる。折角ボリュームが戻ったと喜んでいたのに。腫れたままでいてほしい。
 
20回目
お肌の状態が日に日に悪くなってきて、前夜から涙目になっている。痒みや痛みのせいではない。
 
朝、大平先生が「どうですか?」と来られたとき「弱気モードです」と訴え、「放射線、40グレイで勘弁してほしいぐらいです」と言うと、それは放射線科の診察のときに・・・(モゴモゴ)と逃げられた。
 
治療を途中で止めることができないのは百も承知で言っているのだ。逃げずに宥めてよ。私はワガママな患者なのだ。
 
その後、回診のときに田中先生は「痛々しいなー」と言われる。気持ちが滅入ると言うと「そっかー、落ち込んできたかー」と、これまたアッサリ言われる。「若い女性にとって、このお肌の変化は耐え難い」と言うと、礼儀正しく無視された。関西人なら違う対応があってもええやんか!
 
21回目
もうガマンの限界!皮膚の剥がれるピリピリした痛さに耐え切れず、薬を出してもらった。治療のない週末に少しでもお肌を回復させておこうという作戦だ。
 
22回目
今日も含めてあと3回!
照射部位はくっきり赤黒くなっていて、回診のとき「派手やなぁ」と言われる。前週の「痛々しい」より明るく聞けるような気がする。
 
朝、大平先生に薬の成果を聞かれ「ピリピリ感はマシ」と言うと、パジャマの襟元から覗き込まれた。思わず「そんなに覗き込まんでも(見せるがな)」と言うと「スミマセン」と照れたように笑ったのがカワイイではないか。
いつもは「照射部位を見たい」と顔に出るので察してお見せするのだが、退院も近づいたので「これも勉強」と敢えて黙っていたのだ。
 
最終回(25回目)
待ちに待ったリニアック卒業の日!
気分的には、20回目以降が辛かった。やはり25回は長い。
 
わたしの場合は皮膚症状が強く出てしまったようで、「これだけ色づいた人は久しぶり」と技師の方に言われる。(計算通りに照射できていることが一目でわかるので、ある意味安心だけど)厚かましく確認したのだが、私の若さと症状の強さは無関係らしい。照射後すぐに冷やしてコレだから、外来でしていたらどんなコトになっていたか・・・。
 
診察をしてもらって放射線科の治療は終了するのだが、担当医が検査中のため一旦病棟に戻ることにする。いつものように冷やしていると「ここまで来ちゃいました」と、放射線の担当医が来られたのでビックリする。まさか病室で卒業式をしてもらえるとか思わなかった。
 
病気が病気なので、リニアックは決して楽しい気分で通えるトコロではない。が、明るい雰囲気の中で治療を受けることができ、非常に有難かった。(スタッフが無愛想だったり冷たかったりしたら最悪だと思う)そのことにあらためてお礼を言い、「嬉しかったけれど、戻るつもりはありませんから」と言うと、「二度と顔を見ることがないように願とります」と返される。
 
放射線の初日に胸に照射の目印の線を描かれ、上から透明テープを貼られたのだが、そのテープを剥がすことにする。これは4箇所あり、皮膚症状の強い場所にある2枚は「剥がすと皮膚もついてくる」と警告されていた。それ以外の2枚を剥がす。ゴミ箱へ直行!テープの下にあった皮膚が喜んで呼吸を始めた感じがした。
 
翌日は出所の日。あ~娑婆だ!!でも10年の執行猶予は忘れちゃイケナイ。
 
退院後の外来は3ヶ月に1回ぐらいかなーと思っていると「頻繁に来ることないよ。1ヶ月に1回ぐらいかでね」で、次週の外来を予約しておくように言われる。私の感覚では「月1回」は充分「頻繁」なのだが。
 
とりあえず、1回戦は勝った。試合再開にはさせない。試合が再開すれば勝ち目はないいのだから。
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